福島県建築文化賞は、地域の周辺環境に調和し、景観上優れている建築物等を表彰するもので、本年度で36回目となります。本年度の福島県建築文化賞において、当社が施工した「復興公営住宅 勿来酒井団地」が、『復興賞』を受賞いたしました。令和2年1月20日、福島市の杉妻会館において表彰式が行われ、内藤社長が内堀知事より表彰状をいただきました。建築文化賞は、3年連続での受賞となりました。

　　　　　　　　　　　右から　内藤社長、(有)辺見設計様、藤田建築部長

講評

標準住戸プランが示され、街区設計がきめられているという条件の中でも、家づくりでなく地域づくり、県産材の活用という思いをもって取り組み、実現した設計者・施工者の努力をまず評価したい。住戸群をはさむコミュニティロードとフットパスの両面に住み手の生活・意識が向くように玄関まわりと縁側を配置し、節目となる位置に交流の場となるコモン・スペースを設けるなど挨拶が交わしやすい空間構成が図られている。１階部分の外壁には県産杉材を積極的に用い、気持ちが和む住宅地景観を生み出している。計画や樹木に据える巣箱の製作、維持管理等に地元高校生が参画するなど、地域力を育てる取り組みも評価に値する。

福島県建築文化賞『復興賞』を受賞した「復興公営住宅 勿来酒井団地」

　　　　　　　　　　　　　　コミュニティロードに設置した巣箱