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平成29年8月 建設事業無災害表彰
厚生労働省労働基準局長賞

白河地域仮置場除去土壌等設置管理業務委託

白河地域仮置場除去土壌等設置管理業務委託工事が建設事業無災害表彰を受けました。
延べ労働者数5,365人、延べ労働時間数37,555時間にわたり無災害を達成したことによるものです。

鈴木隆司作業所長より

東日本大震災で福島第一原発事故により発生した白河市の除染廃棄物を、仮置場に設置・保管する作業を行いました。
工事の内容としては、造成工事が完成した各エリアに「下部遮水シート布設→集水管設置→保護層敷均し→大型どのう設置→上部及び側面の遮蔽土のう設置→上部遮水シート施工」となります。施工は吊荷(大型土のう)を4段積みで保管する作業が主体であるため、特に墜落転落災害防止や重機との近接作業に起因する重機災害防止を重点目標としました。
高所作業においては、はい作業主任者の配置や4段積みに対応する昇降階段の設置を行い、施工エリアまでの安全な往来を確保しました。また2段目以上で作業を行う者は全員安全帯の着用を義務付け、両端の遮蔽土のうに張った親綱と安全帯の使用により、転落・墜落の事象を防ぐことが出来ました。
重機災害の防止対策として従来の誘導員の資質のみに頼らず、使用機械(バックホウ)にも後方及び側面にカメラが付いた全方位が見渡せるモニター付きの機種を選定しハード面も強化しました。また重機誘導員も重機1台に対し1名を常時選任しました。
上記の対策は一部ではありますが、全工期を通し無事故無災害を達成する事が出来ました。
より良い作業環境の提供には限界があります。しかし、リスクアセスメントを取り入れたKY活動(作業安全確認書)を行うことにより、一つの発生事象に共通のイメージを持てるため、それに対する対策を立てることで問題の共有を図る事が出来ました。
安全施工の第一歩はやはり、「人的要因(教育)」・「より良い作業環境の提供」の組合せであると、認識する事ができました。

工事概要

工事名 白河地域仮置場除去土壌等設置管理業務委託
場 所 白河市旗宿大久保地内
工 期 平成28年4月1日~平成29年3月31日
工事内容 除去土のう設置工 N=45,229袋 遮水シート設置工 A=38,098㎡
保護層設置工 A=13,096㎡ 遮蔽用大型土のう設置工 N=3,686袋
上部遮蔽用土のう設置工 L=16,782袋 場内整備法面工 A=10,473㎡
場内整備雨水排水工 L=1,842m 場内整備法面排水工 L=503m 他